ハッピーデスデイ 2017年 アメリカ映画
監督:クリストファー・ランドン
<キャスト>
テレサ・ゲルブマン(ツリー):ジェシカ・ロース
カーター・デイヴィス:イズラエル・ブルサード
ハッピー・デス・デイ
ユニバーサルピクチャーズ YouTube公式チャンネルより
ホラー映画かな?というジャケットですし、あらすじにも「ホラームービー」とあるんですけども。
タイムリープものの青春映画、と言った方がいいような娯楽映画でした。
ただし、グロテスクな部分もあるし暴力性もあります。
ハッピー・デス・デイ あらすじ&内容
誕生日の朝、男子寮の見知らぬ男の部屋で目を覚ました自己中のビッチな女子大生・ツリー。
その夜、友人が開いたサプライズパーティに出かけた彼女は、途中で不気味なお面をつけた暴漢に襲われ、短い生涯を終えーーーたはずが、また誕生日の朝、見知らぬ男のベッドで目が覚めて・・・。
「新しい」誕生日を迎えるたびに、夜には殺されてまたやり直し、というタイムリープにハマってしまう。
ハッピー・デス・デイ 感想
主人公はビッチな女子大生。
・・・っていうのがまあまあホラー映画っぽい今作ですが。
これはある人気ゲーム実況者の方のおすすめで観てみた映画です。
自分だったら、この怖そうな(チャッキー風?←これも怖くて見たことはない)カバージャケット、絶対観ようとは思いません。
でも結果、観てみて大正解でした!
ホラーというよりコメディタッチの青春+サスペンス映画でした。
ある日は「どうせ死んでまたループするんだから」と、フルヌードで寮の庭を歩くようなビッチなツリー。起こる出来事のひとつひとつにも、我慢したり遠慮することは一切ありません。
それは自分を殺した相手を前にしてもそうで、観ながら「つよw」って笑ってしまったシーンがいくつもありました。
繰り返す日々の中で、パリピなツリーと周囲との関係性が少しずつわかってきます。友人や家族、恋人などなど。全体的にけっこうドライな関係なのかなと思いました。
特に印象的だったのは、友人との付き合い方です。男同士のような個人主義的な感じ。
シナリオは監督が書いてるらしく、だから女性同士のあの感じがないんだろうと思います。
そしてこのドライさこそ、この『ホラー』映画をエンタテインメントとして楽しめる大きな要素になっていると思います。
まあまあ残酷な仕返しをしたり、バイオレンスな展開になることもままあるのですが、見終わった後に爽やかさがあるのは、このドライさのおかげだと思います。小気味良さがあるんですね。
しかし、ツリーにもウェットな部分はもちろんあります。
彼女が電話を避け続けている相手と、そうする理由がわかるとき、すごく同調してしまって、実は泣きました・・・。
このことがあるから、心の隙間を埋めようとして、いっそうパリピ的な行動をとっているのかもしれません。
(まあまあ元々の性格っぽいとは思うんですけども・・・)
意外と複雑な内面を持つツリーが誘ってくる男の子に向ける『カラッとした優しさ』もすごくいいなあ、と思いました。
ところで、最初から最後まで親切だった寮の部屋に泊めてくれた男の子・カーターは、普段ならツリーが相手にしないかもしれないタイプです。
頭が良くて優しくて、見た目も個人的にはすごくいいな〜と思っていたので、物語が進むにつれて少しずつ進展していく二人の恋もすごく楽しめました。
やがて犯人を突き止めて、これでループが終わると確信し、素晴らしい一日を終えたツリーでしたが・・・。(この最高の1日でループが終わってたら良かったのに!)
犯人を突き止めるまでに何度も死ぬツリーですが、肉体にはそのダメージがたまっている、というのがこのやり直しを無限にはできない理由となって、終わりに向けて緊張感も高まります。
犯人は誰?
ツリーは無事にループを抜け出せるのか?
自己中心的でパリピなツリーの行動は爽快で面白く、ときにちょっと泣けるとても面白い青春タイムリープ映画でした。
感想975件で⭐️4つの高評価作品です。
時間も96分と、観やすくまとまった楽しい作品。
これを観て面白かったら、是非続けて続編もご覧ください。
自分の一番の望みが叶っている世界に行けたら、本来の世界で手に入れた大切なものを捨てても、そこに止まるかどうか・・・。
相変わらずのコメディタッチで同じ時間の中、同じ問題を抱えながらも、ツリーの成長が感じられるストーリーです。
・・・またちょっと泣いてしまった。
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