毎日が発見🍀『よつばと!』

2018-07-22マンガ

あずまきよひこ・著『よつばと!』

①〜⑭巻以下続刊 角川電撃コミックス

みんな大好き『よつばと!』。

もはや有名すぎて取り上げるのもどうなのか・・・という思いもなくはないけれども、やっぱり私だって大好きだから、やっちゃうよ。

この物語は、よつばというちいさな女の子ととーちゃんが、ある町に引っ越してくるところから始まります。ちょうど今頃の時期だったみたいです。(「明日から夏休みかー」というとーちゃんのセリフがある)

それからのよつばととーちゃんの日常を、季節感たっぷりに丁寧に描いて、今年出た最新のが14巻。よつばはずいぶんいろんな経験をしました。(個人的には季節が一周りしたら引っ越して行き終わったりするんじゃ・・・と心配していますが、この巻で冬。。いつまでも続いてほしい。。)

よつばは変わった言葉遣いの活発なこどもですが、自分のこどものころとかさなるところもあって、懐かしく、くつろいだ気分になります。きっとこのマンガが好きな人は、なにかしらそういう共通点とか、こども時代の無邪気な雰囲気を感じてるんじゃないかなと思います。

私は2歳くらいからの記憶がけっこう残っているので、よつばのすることにはけっこう「あー、こうだったなー」って思うことが多いです。たとえば、名詞をきちんと聞き取れなくておかしな名前で覚えて呼んでしまったり、ちゃんと言ってるつもりなのに最後の2文字が入れ替わってたり(この2つでずいぶん兄達にからかわれた)、土に水の道を作って洪水にさせたり、髪や服を引きずりたくて工夫したり。床に落ちたシャボン玉の丸いしずくなんかも、すごく懐かしい!

そうやって共感して笑ったりするたびに、縮こまってた背中がぐーーんと伸びるような、とてものびのびした気分になれるのです。

登場人物はふたりだけじゃなく、お隣に住む家族、とーちゃんの友人と後輩、ばーちゃん、あるいは近所のお店の人々など、個性豊かです。一度しか出てこない人たちもいますが、みんなすごくキャラが立ってるのに、ふつうでちょっと面白く、さらっとしているところがとっても魅力的です。みんなのことがすごく好きです。よつばの見てる世界なのかなあと思います。

・・・という言葉に反してしまう気もするのですが、私がよつばととーちゃん以外で特に好きなのは、よつばが目の敵にしている、とーちゃんの後輩の『やんだ』です。やんだが出てくるとその巻は特別大当たりです!

やんだの好きなところ・・・、あんまり考えてみたこともなかったのですが、見た目が何と無く好きってこと以外なら、もしかするとよつばと対等なところかもしれません。こどものすることだからとこらえたり、流したり、適当な嘘を言ったりせず、正直に反応します。スーパーでよつばとお菓子のことで揉めたり、スタンプを集めてお菓子をもらえるカードをほしそうにしていた最新刊(14巻)のやんだは最高に素敵でした。はじめて会った時のとんちのきいたいじわるさ、シャボン玉で遊んだ時の大人の財力にものを言わせた段階攻撃も好きです。

でも、そういうこどものような部分は、とーちゃんにもその友人のジャンボにもすごくたくさんあります。たとえば、バドミントンで燃える二人のエピソードなんか大好き。なんでシラフであんなに高校生・・・いや、中学生・・・?みたいにバカになれるんだろう。男の人の素敵なところです。

ちなみにそんなとーちゃんがよつばをちゃんとしつけるエピソードがなんか染みます。ひきずらないところとか、すごく素敵です。そんなすごく好きなとーちゃんの特筆すべきよいところは、『よつばの発見』を笑わずに、当たり前と流さずに、ちゃんと「発見した」って感じで受け止めてくれるところ。

でもこれはもしかしたら、「作者のあずま先生のこどもへの接し方」なのかもしれません。そう思うくらい、『よつばと!』に出てくるおとなは、こどもを嗤うことがありません。SUKI…..

 

お話はどれも好きなので、お気に入りの回の感想をなんていったら全話書かなきゃならなくなってしまう。。ので、ひとつだけ特によく読み返すお話を挙げておきます。

12巻に掲載されている第81、82話、『よつばとキャンプ』です。

ある秋の日、よつばととーちゃん、ジャンボは、隣家の3女・恵那ちゃんとともだちのみうらちゃんと、キャンプに出かけます。車に乗り込もうとした時、もうひとりの参加者がバイクで颯爽と登場! そう、よつばの天敵・やんだです。よつばはむくれて黙り込んでしまいますが、それに対処するやんだが輝いています✨ 広いキャンプ場でみんなでいっしょにタープやテントを張り、料理をして、楽しい時間が流れます。。

ジャンボのものらしいアウトドアグッズがなかなか豪華です。描き込まれた画面の中に「あ、これあそこのだ」とか、見つけるのも楽しい。ハンモックで遊んでるの、すごく羨ましくなります。夜眠る時のよつばが可愛いです。。。

『よつばと!』は、ストーリーやセリフがすごく魅力的なんですけど、絵もまたほんとうに素晴らしいです。自然はそのままそこにあるみたいで表情豊かだし、道具などはこまかいところまで描き込まれてるけどうるさくなくて、マンガなんですけど、立体的だったり、動いてる感じがすごくあります。たとえば激しい雨に打たれて笑ってるよつばとか、海水浴の話とかでは、雨粒の痛さ、湿気や匂いも感じる気がします。(同時に静かな時間の表現も素敵です。。)

このキャンプの回では自然の様子が特にたくさん描かれているので、そんなところもきれいで好きです。

よつばがとーちゃんのおなかにぺったりとよりかかっている様子がなんだかとても懐かしくもあり。。

 

『よつばと!』には、毎巻、増刷分にもクラフト紙の帯がついていて、そこに添えられたコピーがどれも素敵です。こどものころのキラキラした自由な時間を思い出します。

つかれたなーって時や、感覚が鈍くなっちゃったなーって時、ただ笑いたい時におすすめのマンガです。(「スーパーで財布を忘れたとーちゃん、そのポーズとそれに対するよつばのセリフ」がツボに入って、思い出しては声だして笑った日もあった・・・)ぜひ手にとってみてください。

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